フィナステリドの副作用とは 効果を知って安全にAGAを治療しよう

男性型脱毛症(AGA)の治療薬ひとつであるプロペシアには、フィナステリドと呼ばれる有効成分が含まれています。フィナステリドの作用でAGAによる薄毛の進行を抑えることができますが、人よっては様々な副作用を招くことも考えられます。そこで、フィナステリドの効果や副作用の症状、発症するリスクについて理解し、どうすれば安全にAGAを治療できるのかを知りましょう。
現在、または将来的に妊活をしたいという人は、特にフィナステリドの副作用についてよく理解する必要があります。基礎知識をしっかり押さえて、フィナステリドを使ったAGA治療をするかをよく吟味してください。

フィナステリドの効果とは

AGA治療に用いられるフィナステリドはどのように作用して、薄毛の改善に貢献するのかを説明します。フィナステリドの効果について今一度確認しましょう。

AGAに対するフィナステリドの作用

フィナステリドは変質した男性ホルモン(DHT)「ジヒドロテストステロン」と呼ばれるホルモンの発生を抑えます。体内で作りだされるDHTとは男性の身体においていくつかの役割があります。たとえば胎児期のおけるDHTには、男性器の成長を正常に行なうために必要ですが、思春期以降は前立腺の肥大、体毛の増加、ニキビ、AGAなどを引き起こす原因になります。
フィナステリドが体内に吸収されると、余計なDHTの発生を抑制してAGAの発生や進行を抑えることができます。この点からAGAの治療において、フィナステリドの使用は有効だとみなされています。

フィナステリドのもたらす身体への影響

フィナステリドは、DHTの発生を制限することでAGAの症状を抑える医薬品です。DHTは思春期以降の男性に前立腺の肥大、体毛の増加、ニキビ、AGAといった影響を与えますが、DHTは男性ホルモンの役割をより強くしたホルモンでもあります。
フィナステリドの長期的な使用によってAGAが抑制される反面、薬剤の長期的な使用やDHTの不足によって身体になんらかの不調を招く可能性が考えられます。

フィナステリドで報告された副作用

フィナステリドを使用で報告された副作用について紹介します。具体的な副作用の症例や、発生率、副作用の原因として考えられる点を確認しましょう。

報告された副作用の数は少ない

48週間にわたるプロペシア錠の臨床試験によると、フィナステリドの使用に適している対象者276例中11例(4.0%)に14件の副作用がみられたという報告があります。副作用の主な症状は、性欲減退3例(1.1%)と勃起機能不全2例(0.7%)、その他の症状(2.2%)というものでした。全体的な割合でみると、副作用を発症したとする報告数が少ないことがわかります。プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mg添付文書によると、確認された副作用は次のようなものです。

肝機能障害

小腸から体内に吸収されるフィナステリドは、まず肝臓を経由して処理しきれなかった分が身体を循環して身体に作用します。身体にとって薬剤の成分は異物なので、肝臓は分解機能を用いて薬剤を体外へ排出しようと活動します。その過程で、なんらかの理由により肝臓の機能に問題がある場合、肝臓に想定以上の負担をかけて肝機能障害を招く恐れがあります。

薬物過敏症

薬物過敏症という症状は、薬物に対して体内の免疫がアレルギー反応を起こすことを指します。症状は軽度なものから重度のものがありますが、フィナステリドでの過敏症は、掻痒症(そうようしょう)、蕁麻疹(じんましん)、血管浮腫(けっかんふしゅ)などが確認されています。いずれもかゆみ、はれ、むくみといった皮膚症状にとどまるものです。
こうした過敏症はフィナステリドのみならず、あらゆる薬剤で起こる可能性があり、使用を続けるほど発症率が上がります。

性機能障害

症状の頻度は不明ですが、睾丸痛、男性不妊症、精液の質低下(精子濃度の減少、無精子症、精子の活動性の低下、精子の形態異常)などが報告されています。ただし、これらの症状は臨床試験で報告された副作用(2.2%)に含まれる諸症状の一部でしかなく、他の副作用と比べても発症率はかなり低いことが伺えます。
妊活を行なっている場合は万全を期して、フィナステリドの服用を避けることも検討しなくてならないので、不安な場合は医師の判断を仰ぐようにしましょう。

乳房肥大

その他の諸症状として乳房圧痛や乳房肥大が報告されています。男性の胸部が女性の乳房のように膨れる症状を伴います。理由としてフィナステリドによりDHTの総量が減少して、相対的に女性ホルモンの比率が高まったことや、フィナステリドの処理による肝機能の低下が考えられます。

抑うつ

男性ホルモンには、意欲的な活力や男性的な思考の維持に関わる役割があります。男性ホルモンよりもさらに強力なはたらきをもつDHTが減少すると、体内のホルモンバランスが崩れる場合があります。充分な男性ホルモンの量が確保できていないと、気分の抑揚や感情の起伏に悪影響を与える恐れがあります。

フィナステリドが女性に与える影響

女性に対してフィナステリドの薄毛改善は期待できません。それどころか、妊婦、妊娠している可能性のある女性および授乳中の女性は、プロペシアの接触を避けなくなりません。

女性の薄毛にフィナステリドは効果なし

女性が薄毛になる主な原因は、生活習慣や加齢によるホルモンバランスの乱れや、髪を育てる頭皮環境の悪化にあります。AGAのようにDHTの発生が原因ではないので、フィナステリドを使用しても薄毛は改善されません。
実際に海外で実施された12か月にわたる臨床試験の結果、閉経後の女性においてフィナステリドの有効性は認められませんでした。

妊娠中、授乳中の女性にはフィナステリドは危険

女性に対してフィナステリドの使用は効果がないばかりか、男性胎児の発育に悪影響を及ばす恐れがあります。胎児期のおけるDHTには、男性器の成長を正常に行なう重要な役割があります。万が一、この段階で男性胎児の体内にフィナステリドが吸収されると正常な成長を妨げます。そのため妊娠や妊娠の可能性がある女性や授乳中の女性は、フィナステリドを体内に吸収するのは危険です。

フィナステリドは取扱いにも注意

フィナステリドは皮膚に触れるだけでも成分が体内に吸収されるので、フィナステリドの服用はおろか、薬剤そのものに触れるのも注意が必要です。通常、薬剤は成分が付着しないようにコーティングされていますが、砕かれたものや割られたもの成分が露出しているので一切取り扱わないでください。パートナーと同棲している、または既婚者の男性はフィナステリドの保管や取り扱いに充分注意しましょう。

フィナステリドは専用のクリニックで処方してもらう

フィナステリドの使用は注意が必要なうえ、取り扱いにも正しい知識を要します。副作用が現れた場合、入手元が定かでないと原因がフィナステリドによるものなのか、それ以外によるものなのかも判断できません。さらに、フィナステリドを主成分とするプロペシアや、後発医薬品には偽薬や粗悪品も多いため個人輸入などの通販を利用した入手は危険です。
これらの点を踏まえて、フィナステリド錠は専門のクリニックや信頼できる医療機関を通じて安全に処方してもらいましょう。

フィナステリドを使ったAGA治療はよく検討しましょう

フィナステリドの副作用は決して発症率の高いものではありませんが、長期的に服用する性質上、どうしても副作用のリスクを視野に入れなくてはなりません。肝機能障害や薬物過敏症は重症化すると命に関わります。安易にフィナステリドの使用を継続するのは危険なので、正しい知識を身につけましょう。
さらに副作用の一部に認められた性機能障害は、妊活中または将来的に妊活をする予定の男性にとって無視できない症状です。フィナステリドの副作用が心配な場合は、発毛を促進するミノキシジル外用薬を使う選択肢もあります。信頼できる医療機関を利用して安全なAGA治療に励んでください。

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