うす毛・抜け毛は身体からのサイン!見逃すとAGAやその他の病気が進行してしまう!?

「最近、抜け毛が増えてきた」と感じたら、大体の人は育毛の開始を検討すると思います。
しかし、うす毛対策で育毛を開始しても、なかなか効果が実感できない場合は、他に原因がある可能性も……

実は、うす毛や抜け毛が、病気のサインかもしれません。

そのサインを見逃さないためにも、AGAによる「うす毛」と、病気による「うす毛」の違いを理解しておくことが大切です。
ここでは、AGAと病気のうす毛の違い、うす毛や抜け毛から考えられる病気の種類などを紹介していきます。
「最近、髪の毛が薄くなった」「育毛しているのに、なかなか髪が成長しない」といった悩みを持っているなら、ぜひ参考に読んでみて下さい。

AGAによる「うす毛・抜け毛」の特徴

AGAとは、男性型脱毛症のこと。思春期を終えた頃から、徐々に髪が抜け「うす毛」になってしまう症状で、20代・30代の方に多いです。では、AGAは、どのように進行していくのでしょうか。
AGAによる「うす毛・抜け毛」の種類は、大きく分けて3つです。

AGAで「うす毛」になる種類

うす毛1.おでこの生え際が後退する

おでこの両サイドから髪の毛が抜ける、いわゆるM字ハゲと呼ばれるものです。
M字になった後は、それが徐々に後退していき、おでこが広くなっていきます。
おでこには、AGAの原因DHT(ジヒドロテストステロン)を作り出す酵素「5αリダクターゼ」が集中しているため、このような抜け方をするのです。

 

うす毛2.頭頂部から薄くなる

頭頂部とは、つむじ付近を指しています。この部分は、頭皮の中でも血管が少ないので、髪の毛が成長するために必要な栄養素が届きにくいのです。また、頭頂部には、おでこ同様5αリダクターゼが集中しています。
頭頂部は、この2つの要素が重なるため、うす毛になってしまうのです。

 

うす毛3.おでこの生え際・頭頂部の両方から薄くなる

AGAの症状には、個人差があります。おでこから薄くなる人も入れば、頭頂部から薄くなる人、また両方が一緒に薄くなる人もいます。
理由は、上記の2タイプと同様に5αリダクターゼがDHTを作り出し、うす毛が進行していくからです。

 

AGAによる「うす毛」の特徴

AGAの最大の特徴は、うす毛が徐々に進行していくという点です。
円形脱毛や、他の病気のサインの場合、一気にゴッソリと髪が抜けます。しかし、AGAの場合は、そのような髪の抜け方はしません。
AGAは、髪の発毛サイクルが乱れ、髪が成長しないまま徐々に抜けるので、うす毛になります。

では、病気のサインの場合は、どのような抜け方になるのでしょうか?

うす毛を侮るなかれ!AGAと勘違いしてしまう病気とは?

「うす毛」は様々な病気のサインとなります。
AGAの症状だと思っていた「うす毛」が、本当は別の病気だったという可能性もあるので、日々の抜け毛の量などを、しっかりと確認しておくことが大切です。
また、うす毛になる病気は、自覚症状が少なく、抜け毛が増えたことで病気だと気がつくケースもあります。
「髪の毛の抜け方がAGAと違う」と感じた場合は、早めに医療機関で診断を受けるようにして下さい。

うす毛がサインとなる主な病気

1.甲状腺障害(こうじょうせんしょうがい)

甲状腺の機能が低下すると下記のような症状が現れます。

・抜け毛が大量になる
・寒さや乾燥に敏感になる
・倦怠感や疲労感が取れない
・口や目周辺のむくみ
・顔がむくむ・腫れて見える

などの症状あります。
このような症状が現れた場合、甲状腺ホルモンの分泌が少なくなっている可能性があります。
甲状腺ホルモンには、髪の毛を作る毛母細胞を活性化させる働きがあるので、そのホルモン自体が少なくなると、他の臓器へ優先的にホルモンが配分されるため、うす毛に繋がるのです。

 

2.膠原病(こうげんびょう)

「リウマチ性疾患」「自己免疫疾患」「結合組織疾患」この3つの疾患を併せ持つと膠原病と診断されます。膠原病は、1つの病気の名称ではなく、上記の3つの疾患が合わさっている場合の総称です。
膠原病で「うす毛」となってしまう理由は、自己免疫疾患です。
免疫は、通常身体に良くない物質を攻撃し、身体の外へ追い出す働きを持っています。しかし、自己免疫疾患になると、このシステムが崩れてしまい、「毛根」を身体に良くない物質と勘違いしてしまうのです。そのため、抜け毛が多くなり、うす毛になってしまいます。
また、免疫システムが崩れると、毛根だけでなく臓器にも影響があります。そのため、臓器が炎症し、通常より多くの栄養が必要になるのです。身体は臓器を守る為、優先的に臓器へ栄養を送るようになり、頭皮に十分な栄養が行き届かなくなります。結果、残った髪も栄養不足で抜け始め、うす毛になってしまうのです。

 

3.鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)/亜鉛欠乏性貧血(あえんけつぼうせいひんけつ)

うす毛と貧血は一見関係なさそうに感じますが、髪の毛は鉄や亜鉛と結びついているのです。

鉄欠乏性貧血:体内の鉄分が不足して起きる貧血です。鉄分不足になると、ヘモグロビンが上手く作れなくなるため、酸素が上手く身体に行き渡らなくなります。
頭部は、心臓より高い位置にあるため、特に酸素が運ばれにくい部分です。頭部の栄養や酸素が不足すると、髪の毛の根っこにある毛乳頭から育毛に必要な酸素や栄養が吸収できなってしまい、髪の成長が止まります。また、酸素や栄養が不足して痩せてしまった髪の毛は、抜け毛に繋がり「うす毛の原因」になってしまうのです。

亜鉛欠乏性貧血:上記で紹介した「鉄欠乏性貧血」と、一緒に起きている場合が多いのが、亜鉛不足による貧血です。
タンパク質は髪の毛の主成分なのですが、亜鉛が不足すると、赤血球膜を作るタンパク質を結び合わせる力が弱くなります。つまり、タンパク質をいくら摂取しても、髪の栄養にならず「うす毛の原因」になるのです。

4. 肝硬変(かんこうへん)

肝臓は、沈黙の臓器と呼ばれています。その理由は、肝臓は病気にかかっても自覚症状がなく、気がついた時には、大事になっているケースが多いと言われているからです。最近抜け毛が多いと感じている場合は、沈黙の臓器からの数少ないサインの可能性があります。それは、肝臓と髪の毛は、密接に関係しているからです。

髪の毛は、主にタンパク質で作られています。
食べ物から摂取されたタンパク質は、肝臓を介して髪の毛へと結び付けるため、肝臓が上手く機能していないと、髪の毛が抜けたり、しっかり成長しなかったりと「うす毛の原因」に繋がってしまうのです。

 

5.梅毒(ばいどく)

梅毒の症状として有名なのは、体全体に発疹が現れる「バラ疹」ですが、それ以外にも、「梅毒性脱毛」という症状があります。
「梅毒性脱毛」は、皮膚疾患の一種で、頭部の毛が抜けてしまうという症状です。
そもそも、梅毒はステージが4段階に分けられており、「梅毒性脱毛」は、第二期の症状になります。
脱毛の種類は、2パターン。
1.髪の毛が全体的にうす毛になる、びまん性脱毛
2.円形脱毛症(直径が約3~5mm程度)

第二期の症状は、梅毒に感染してから約3ヶ月程度で現れてきます。梅毒は、市販の薬で治る病気ではないので、早めに医療機関で診断してもらうようにして下さい。

AGAなら遺伝子検査!その他の病気なら、血液検査でうす毛の原因を特定しよう!

髪の抜け方だけでAGAか、他の病気かを判断するのが心配という方は、検査をすることをオススメします。検査では、うす毛の原因も特定できるため、効果的な「うす毛対策」をすることが可能です。

AGAの検査方法

【検査名】AGA遺伝子検査
【検査方法】口内の粘膜を採取して検査を行います。検査結果が出るのは、約2~3週間後です。
【検査にかかる費用相場】平均して約20,000円前後となっています。

その他の病気の検査方法【血液検査】

甲状腺障害

【検査方法】血液を採取し、「総コレステロール」や「中性脂肪」の数値を調べ、甲状腺の機能に問題がないか判断します。
【検査にかかる費用相場】平均して約21,000円程度

膠原病

【検査方法】血液を採取し、「RA(RF)」と「抗核抗体(こうかくこうたい)ANA」の数値を調べ、膠原病になっていないかを調べます。
【検査にかかる費用】平均して約5,000円~10,000円程度

鉄欠乏症性貧血/亜鉛欠乏症貧血

【検査方法】血液を採取し、「血清鉄」や「全鉄結合能」「ヘモグロビン」「赤血球数」の数値を調べて判断します。
【検査にかかる費用】平均して約1,500円~3,000円程度

肝硬変

【検査方法】「M2BPGi」や「AFP」などの血液検査があります。これらは、「総蛋白」「アルブミン」「A/G比」「ZTT」「TTT」の数値を確認し、肝硬変かどうかを判断します。
【検査にかかる費用】「M2BPGi」平均して約5,000円程度/「AFP」平均して約2,000円程度

梅毒

【検査方法】血液を採取し、「RPR」の数値を調べて、梅毒に感染しているかを判断します。
【検査にかかる費用】平均して約5,000円~20,000円(梅毒の検査は各病院で費用に差があります)

両方の検査費用について注意する点

AGA遺伝子検査は保険適用外

AGAは、今のところ健康保険がきかない自由診療となっています。その理由として下記の項目が挙げられます。

・病気ではない
・審美を目的とした治療だから
・命に関わる重大な症状ではないから

このような理由から、AGAの遺伝子検査は保険適用外の扱いになっています。

その他の血液検査は「保険適用」と「適用外」に分かれる

血液検査の場合、検査項目によってかかる費用が異なります。
項目によっては、「保険適用」と「保険適用外」に分かれるので、血液検査を行う前に、医師に症状を伝え、どのような検査が良いのか、費用はどの位かかるのかを確認してから、行うようにして下さい。

うす毛を放置して後悔しないために

うす毛は、男性にとってコンプレックスの1つになります。そのため羞恥心があり、なかなか治療に踏み出せないケースが多いようです。しかし、AGAの場合、最も大切な事は早期の治療にあります。
また、その他の病気のサインで「うす毛」になっている場合でも、病気の進行を防ぐ為に、早めに病院の診断が必要です。
うす毛を放置して、将来後悔しないためにも、早めに診断・治療を行うようにして下さい。